色川版 ゆいまーる
♪ ゆい ゆい ゆい 一人でお仕事疲れるねー
皆でやるとたのしいよー ♪ というような歌を聴いたことが、小さいときにありました。たしか ポンキッキー で流れていたような気がしますが。
そのゆいとは 「結」 のことで、 日本の古くからの慣わしで田植えや屋根の葺き替えなど、大変な仕事を地域の皆で助け合う作業のことですが、最近はお金で解決することが多くなって、そういう助け合いの作業は都会ではほとんどなくなっていると思います。
色川にはまだあります。両谷園のメンバー内では「手間返し テマガエシ」という結があります。
お茶の作業は、一人で出来ないことが結構あります。お茶刈りには三人必要ですし、二番茶が終わった今やっている、お茶の木の剪定も機械を二人で持ちます。
自分の茶畑を手伝ってもらったら、それと同じ時間、相手の手伝いをしたり、他の事で恩返しします。
両谷園の仕事だけではなく、色川の中で、お金だけではない、持ちつ持たれつの関係があります。
なんだか、お金のを払う人の力が突出しているように感じることの多い世の中ですが、手伝ってもらう人に感謝することや、分けてもらうことに感謝するという大切なことが色川には残っているようです。
2010年度、二番茶の紅茶作りは、無事に終わりました。
今週、来週にかけて、各自の茶畑、お茶の木の剪定「夏刈り」を行い、お互い「手間返し」が終われば、本当にやっと一息、お楽しみの飲めや、歌えやの打ち上げが待っています。